石塚工房は40年前に京都市紫野で設立し、現在は京都市北部の山間部、山に囲まれた川沿いの集落、京北町栃本にあります。
工房では板締め技法で主に天然染料、なかでも藍染で染色作品を制作しています。
板締め技法は一組の板で布を挟み文様を染め出す染色技法で、絞りに分類される素朴な技法と、高度な文様を彫った版木を用いる技法に分けられます。後者は、古代の夾纈、江戸時代中期に行われた「紅板締め」「藍板締め」が日本で確認されています。
工房では板締めの調査、研究に当たっています。